My Filter a les co les Photographies 『主観・あれこれ写真三昧』ドキュメンタリー フォト エッセイ

モノクロ ポートレート

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Clint Eastwood



2007年世界報道写真コンテスト
肖像写真/単身部門第3位  Damon Winter
WORLD PRESS PHOTO 2007
アクロス福岡2F 2007.9.25-10.8

ちょっと前の話題になるが
10月初旬に「世界報道写真展」を観た。
心に訴えてくる作品の数々がたくさん有った。
改めて写真の役割、写真家の心構え、などを確認した。

その中で心打つ作品の一つに
このモノクロのポートレート作品が有った。
本当に観飽きない作品で、
じわーと、ずーんと心の奥に入ってくる
(上手く表現できないもどかしさ・・・)。

モノクロームの世界の中で、
人生の年輪を感じる顔、そしてそのディテール・・・
「顔」だけの作品、なかなか並大抵では作品にはむずかしい。
被写体そのものの、その方の力、存在感が有ればこそ。
しかし、それを観るものに見事に伝えられる作者、
Damon Winter 氏の力量、人がらが推し量られる。

写真は、撮り手側の人間性、考え方、
大げさにいえば「思想」みたいなものを投影してしまう。
だから私は長い間、特に「人間」を被写体にする事を避けてきた。
つまり人間を撮るに値する資格に自信が無かった。
大きな範疇に身を任せられる、自然風景にレンズを向けてきた。

それを50歳になった2年前、
このまま「人間」を避けていてはいけない、と思った。
そこで、何気ない人の息づかいや営み、みたいなものを
スナップ作品の中で表現できたら、と取組み出した。
大変遅くなっての取組みだけど、
そんな方向性の中のひとつがパリ撮影行だ。
Commented by bungoGR at 2007-11-03 22:38 x
うーん、この写真確かにすごいですね。
写真は撮られる人と撮る人の両方を写し出すんですね。
「パリの空の下」はパリに住む人たちを、見事に写し出した写真展でした。お疲れ様でした。
これからの作品、楽しみにしています。
Commented by photoartplan at 2007-11-04 23:46
ご評価ありがとうございます。
色んな点で収穫が大きかった個展でした。
今後より一層真摯に取組んでいきたいと思います。
by photoartplan | 2007-11-03 18:43 | 写真雑感 | Comments(2)