My Filter a les co les Photographies 『主観・あれこれ写真三昧』ドキュメンタリー フォト エッセイ

日本リアリズム写真集団 大牟田支部写真展第10回を観て


日本リアリズム写真集団 大牟田支部写真展第10回を観て_c0122685_13444867.jpg


毎年楽しみにしている写真展
「日本リアリズム写真集団・大牟田支部」第10回展
今年もじっくりと観させて頂き話もさせていただいた。

毎回ながら感心するところは、10回と一言で言うが
当然ながらこの間は10年間なわけで、皆さんの本当
にご立派な取り組みに敬意を感じずにはいられない。

そして今回も感じるのは、とりわけモノクロ組作品が
素晴らしく、勉強になるし楽しみにしているところ。

城台先生の自然体のスタンス、50mm単体1本のみで
かなり「寄って」撮っている。102歳だからピントが
甘いのも当然あるが、そんな事はどうでもいいところ。
むしろオールドレンズ的な味わいさえ感じてしまう。
そんな何とも言えない世界を感じるし、それでいて、
一方では斬新なものを感じさせたりもする、なんとも
不思議な世界。これ、何十カットでもこの調子で見せ
られても不思議な面白さがあるような・・・


(展示キャプションより
介護の現場から
「手を前に少し眠ります」 城台 巌 氏

(展示組順番は右側から
日本リアリズム写真集団 大牟田支部写真展第10回を観て_c0122685_14150113.jpg
日本リアリズム写真集団 大牟田支部写真展第10回を観て_c0122685_14203853.jpg




そして山下氏のモノクロ作品、いつもながらその温黒調
と穏やかな調子が、素直に作品テーマを感じさせる導入
になっている事を知らされる。よくある表現にはコント
ラストを思いっきり上げ、調子もアンダー強く・・・
山下氏の作品は全くその逆で、押し付けがましいところ
が無い。同じインク(EPSON顔料系)を使っているの
で尚更に共感するところがある。

また、そのテーマに全くブレがない。その「視点」と継
続取組みに頭が下がる。本作品も行脚に随行されての取
材と聞く。8枚組みの一つとして無駄なもの、不要なも
のはなく最適な組み方、最少の情報のいれ方、等々


本当に勉強になるし、組作品に関し確認できた事もあり
私としても自身の作品作りに確証が持てた非常に有意義
な写真展となった。感謝申し上げます。


(以下、展示キャプションより一部のみ抜粋

「朝鮮半島の平和を祈る僧、ふたり」 山下俊雄 氏
 撮影地:韓国 鉄原(ちょろん)郡
鉄原は朝鮮半島の軍事境界線そばの町で、朝鮮戦争の激
戦地であった。戦渦は甚大で、〜

(展示組順番は右側から
日本リアリズム写真集団 大牟田支部写真展第10回を観て_c0122685_18481946.jpg




by photoartplan | 2018-04-23 13:44 | 写真雑感 | Comments(0)