My Filter a les co les Photographies 『主観・あれこれ写真三昧』ドキュメンタリー フォト エッセイ

「唐津くんち」2010宵山2

「豪華な漆工芸作品、14体の「曳山」(ヤマ)」と、
「お洒落な出で立ち、羽二重の「肉襦袢」(にくじばん)」

=国の重要無形文化財に指定された他に類を見ない祭り=





「舵取り」

今回の宵曳山では、6番ヤマの「鳳凰丸」に付いていってみました。
このやり方をやっていると、
曳山は14体ある訳ですので14年かかってしまいます。
今迄こんな撮り方はしてなかったわけですが、
これもいいなあと感じながらの撮影でした。


曳山は、和紙を何百枚も貼り合わせ、
漆を何層も塗った上に、
金箔や銀箔を使い仕上げている。
まさに伝統工芸品なんだけど、
これを樫で作った車輪付き台車に乗っけて曳いていくわけです。
従って、相当に重い、軽く2トンは越えるんです。

途中狭い路地があったり、コンクリーの電柱があったりと、
車輪が付いているとはいっても非常に練り進むだけでもむずかしい。
この難しい舵取りをするのが、台車の後ろにある2本の「梶棒」。

だから、曳山の後方、若干高い位置から、
力強い若衆とか、年配の手練者とかの後ろ姿を、
その「力」(リキ)と「技」を狙う、
というところが表現の醍醐味の一つだと感じている。
やはり祭りは、広角でググッと肉迫せねば。

また、この「鳳凰丸」だけが唯一、
前にも2本の「梶棒」が付いている。
今回危険を感じながら、初めてその部分を撮る事ができた。
(「危なかろうがあ」と怒鳴られたのは言うまでもない。)
(そういえば、去年は曳き手の若衆に弾き飛ばされたっけ。)
小さいカットではちょっと解りにくい。



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基本情報
唐津くんち
by photoartplan | 2010-11-15 19:29 | 唐津くんち | Comments(0)